社会人が生命科学を学ぶ理由

大学時代に生命科学を専攻した一社会人としては、今までほぼ生命科学に縁のなかった人が、社会人になってから学び直しの一環として生命科学を学ぶ理由やモチベーションは一体何なのだろうと思うことがあったので、興味深く読みました。

newspicks.com

まず本記事内に記載のある、

生命の仕組みに則った大局的な視点で物事を捉えると、それまで近視眼的に見ていた世界が変わり、生きやすくなるのです。

という考え方には全面賛成で、生命にとっては、

  • 「常に変化すること」
  • 「一つの種の中で多様性が存在すること」

は刻一刻と変化する環境に適応するために当たり前に必要なことなので、その前提に立てば、

  • 知識や経験を日々アップデートすること
  • 同じ組織の中に自分とは全く違った考え方をする人がいることに対する理解

も当たり前に必要なのだと受け入れやすい、ということなのかなと解釈しました。

 

あとは単純に知的好奇心を満たすという点では、生命科学の分野の発展は日進月歩なので、今まで分からなかったことが分かるようになっていく楽しみは、他の分野を勉強するよりも得る機会が多いだろうなと感じます。

19世紀は化学の時代、20世紀は物理学の時代、そして21世紀は生命科学+αの時代、というのはよく聞きますが、まさにその通りだと思います。

個人的には「ゲノム編集」や「人工生命」といった、今までになかった全く新しい技術についてあまり理解できていないので、人に説明できるくらいにはちゃんと勉強したいなと思っています。

 

生命科学を学ぶことは、ひいては「一生命体としての自分自身について深く理解すること」だと僕は考えているので、どんな人であってもぜひ時間を確保して取り組んでほしいし、少なくない時間を費やすだけの価値は十分にあると思います。

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